父が他界し3年目のお盆。
娘の塾の夏期講習の合間をぬって家族旅行に行った我が家は
とうとう実家への帰省が叶わなかった。
申し訳ない気持ちを抱えた送り盆の朝
母から電話があり盆の送りに父の愛した畑に立ち寄った後、
我が家にもおすそ分けに立ち寄るとのこと。
母が来て、父が営んでいたブティックのお得意様から頂いたという
果物をおすそ分けに持ってきてくれた。
亡くなってからもなお、慕って下さるお客様がいることに父を感じた。
送り盆は兄と兄の娘と息子が付き添ってくれていた。
母が一人でなかったその様子に安堵する。
我が家の家族旅行の行き先は小田原。
父が青春を過ごした小田原のかまぼこを
母と兄に手渡し、兄の車についてきているだろう父に手を合わせる。
かしこまったお盆ではなかったけれど、
母の優しさに感謝した出来事だった。
コメント