13回忌に

ごきげんよう。トムハチです。

父の葬儀でお世話になった和尚さんが、

三か月に一度、写経の会をしていますという案内を受けて

先日、二度目の写経会に母と娘二人と行って参りました。

梅林が有名な町の梅林にあるお寺。

まだ10年と綺麗な本堂で、親子3世代写経をしてきました。

ひらがなを書くのもおぼつか無い4歳娘も、

お釈迦様の絵が描いてある写経を静かになぞっていました。

1時間程静かに集中して書き終えた頃、

和尚さんが写経の会を始めたきっかけをお話してくれました。

それは、東日本大震災。

ボランティア活動に行ったり、鎮魂のために祈祷に行ったりしたそうですが、

自分の出来る事を続けて行きたいと思ったから

写経の会を定期的に開いて、

書き上げたお経を東北のお寺に納めるという取り組みをはじめたそうです。

コロナに見舞われながらも淡々と12年。今年で13回忌になると。

そんな話の中、震災当時はどこにいたかという話になりました。

参加者それぞれが話したのですが、

私は震災当時は東京の会社で働いており、

比較的静かな午後を過ごしていたことを思い出しました。

大きな揺れで、建物の外にみんなで避難した後

電車が止まってしまい、家が同じ方向の営業マンに

車で送ってもらったものの、道がとても混んでいて全然動かず、

車のラジオからは”ロシンヨウユウ”と聞いた事もない単語が何度も流れていました。

家に帰れるのだろうか。日常は戻ってくるのだろうか。

そんな不安を感じたことを忘れていました。

そういえば車で送ってくれた営業マンとは仲が悪かったのだけど

震災があったから、分かり合えたところもあるよなぁとも思い出しました。

あれから時は過ぎ、

結婚、出産、実母の病気、義母の病気と看取り、感染症に戦争、父の死と

目まぐるしく状況は変わりました。

この間生まれたばかりと思っていた娘も

隣で静かにいっちょ前に写経が出来る様になりました。

何が言いたいのかというと

良いことも悪いことも永遠には続かないし

目まぐるしく変わる世の中で日常を生きられることは奇跡みたいなことだから

毎日を感謝の心をもって過ごそうと

心新たにした春の写経会となりました。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

それでは、また!

ごきげんよう♪

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